血管の老化は「シナモン」で防ぐ!

血管の老化は「シナモン」で防ぐ!

毛細血管も老化する

身体中に張り巡らされている毛細血管も、加齢とともに老化するって知っていますか?

今話題の言葉、 “ゴースト血管”といわれる状態になると、肌のくすみやたるみ、抜け毛、骨粗しょう症など、
健康だけでなく美容にも悪い症状が引き起こされてしまうんです。

●毛細血管が減ると老化は一気に加速

毛細血管は、なんと全血管の99%を占めるとされていて、体内の細胞へ栄養分や酸素を運ぶ役割を担っています。

この毛細血管は、なんと40代以降から加齢とともに減ってしまうのだそう。
減少することで酸素や栄養分が行き渡らなくなり、細胞の働きが低下してしまうといわれています。

ちなみに60代の表皮の毛細血管は、40代と比べると、20〜30%は減少するといわれ、なかでもいちばんに影響を受けるのが「肌」。

皮膚の再生能力が低下することで、シミやくすみ、たるみなどが生じ、また、肌以外にも抜け毛や臓器の機能低下による骨粗しょう症やアルツハイマー病、肺機能不全なども引き起こすといわれています。

では、なぜ毛細血管は加齢とともに減少してしまうのでしょうか。

毛細血管はパイプの中にもうひとつパイプが入った二重構造になっていて、内側のパイプを「内皮細胞」、外側を「壁細胞」といいます。
加齢が進むと、内皮細胞と壁細胞の間にすき間ができて血管がもろくなり、やがて“ゴースト血管”といわれる血管の形はあるものの、血液は流れていない状態になります。そして、最終的には血管そのものが消滅することに…。

一度ゴースト血管になったり、消滅してしまったりとダメージを負った血管は再生するのが困難とされています。

だからこそ、血管を健康な状態で維持することが、体全体の病気の予防と改善につながります。

●注目されているのが、シナモン!

毛細血管の内皮細胞と壁細胞をくっつけているのがTie2(タイツー)と呼ばれる成分。
このTie2を活性化させる分子を“アンジオポエチン1”といい、これと同じ働きをする成分がシナモンに含まれているのです。

この成分には、血管に直接働きかけ、もろくなった血管の内外の細胞を修復し、血液や栄養分などが漏れるのを防ぐ作用があります。

1日に摂取したい量はたったティースプーン半分〜1杯弱程度。たくさん摂れば効果が高まるわけでもなく、また、早く効果が現れるわけでもありません。
逆に、長期間過剰に摂取し過ぎると、肝機能に影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。

使うシナモンはパウダー状のもの。

スティック状とパウダー状がありますが、毛細血管に働きかけるのはパウダー状のものになります。
コーヒーや紅茶などに使うシナモンスティックは、香りづけのために用いるものなので、血管に必要な成分は体に取り込めません。
パウダーなら、専門店のものでなくても市販されているもので十分です。

●いちばん効果を実感しやすいのは肌

シナモン効果は特に毛細血管が多く集まる顔は期待大!

ほかにも、血管を拡張する作用から体を温めたり、胃腸の機能改善や血糖値を下げるなど、血管修復作用だけでなく、体のさまざまな箇所へ働きかけます。
さすが漢方薬になっているだけあり、体にいい作用がいっぱいですね。

シナモンは昔から “桂皮”として漢方薬でも使用されてきた食材。元気な血管を維持するためにもシナモンを摂る食習慣にトライしてみましょう。

●シナモンの使い方いろいろ

シナモンは料理にかけたり、ドリンクに混ぜたりと、手軽で簡単に摂取できるのが魅力です。
もともとスパイスの一種なので、加熱してもその効能は変化しません。どうしても香りが苦手という人は、カレー粉に混ぜるとあまり気にならなくなりますよ。

<シナモンミルクティー>
インド風ミルクティー・チャイでもおなじみの味ですが、シナモンをしっかり摂取するには、茶葉と一緒に煮出す方法より、ミルクティーにふりかけるだけの簡単レシピがおすすめ。

<シナモントースト>
焼いたトーストにシナモンをふりかけるだけ。はちみつをプラスすれば、さらにおいしく体にもいいですね。ミルクティーとの相性もいいので、半々の量でそれぞれに使っても。
<シナモンヨーグルト>
腸の健康には欠かせないヨーグルトをシナモン風味に。
<豚のしょうが焼きシナモン風味>
シナモンとしょうがは相性のいい食材。豚肉を焼いて、最後にしょうゆやみりんなどの調味料と一緒に加えましょう。シナモンをあまり感じないので、苦手な人におすすめです。
<ホットワイン>
赤ワインにフルーツやスパイスを入れて煮立てたホットドリンク。シナモンのほかに八角を入れるのが定番レシピ。

<シナモンコーヒー>
たっぷりの牛乳を入れたミルクコーヒーはシナモンとよく合います。
<シナモンバナナ>
バナナもシナモンと好相性。生のバナナにふりかけてもよし、ひと手間かけて、バナナをソテーしたり、トーストと合わせてももおいしくいただけます。

他にもチャーハン、や炒め物、煮物などに加えるとちょっとエスニック風味なアレンジが楽しめます。
色々なメニューを試してみてくださいね!

健康カテゴリの最新記事