女性ホルモンに関する誤解と真実

女性ホルモンに関する誤解と真実

●羊水は腐るの?ホルモンで見た目も若返る?

以前、若手の女性歌手が「35歳を過ぎるとお母さんの羊水が腐る」というような意味の発言をしたことで大炎上、涙ながらに謝罪をした騒動がありました。

不妊に悩む女性、さまざまな事情で子どもを産めない女性たちに対して、あまりにデリカシーのない表現ですが、この騒動を批判するマスコミまで“卵巣年齢”や“ホルモン年齢”などの言葉を連発し、女性たちを惑わすことになってしまいました。

ちなみに、下記はすべて間違いです。

× 卵巣年齢、妊娠力は医学用語 
× 女性ホルモンの分泌量が多い人は見た目がセクシー 
× 女性ホルモンを補充すると卵巣が若返る

 

●年齢とともに卵子の数は減少する

女性は母親の胎内にいる胎児のとき、すでに卵巣の中に600万〜700万の卵子のもとになる卵母細胞をもっています。
出生時には100万〜200万個に減り、卵母細胞は女性の成長とともに減り続けます。

思春期を迎えることには30万個ほどとされ、月経が始まると1回の月経ごとに1個の卵子が排卵されるので、女性の一生の月経回数と同じ約400個ほどが成熟した卵子となるわけです。

卵母細胞は胎児のときから細胞分裂を休止して冬眠状態にある細胞。
この細胞の数が閉経に近づくにつれて急激に減少し、閉経とともに卵母細胞は消失してしまいます。

●卵子の数よりも質が重要

「AMH(アンチニューラリアンホルモン)」「抗ミュラー管ホルモン」といって、発育途中の卵胞の周りにある細胞から分泌されるホルモンがあります。それが高ければ発育途中の卵胞が多い可能性、AMH値が低ければ発育卵胞の数が少ない可能性があり、AMH値は一般に30歳前後から急速に低下していきます。

AMH値の数値が低いから妊娠できないというわけではなく、たとえ数値が1桁でも、健康な卵子が1個あれば妊娠の可能性はあります。
逆にAMH値が高いから確実に妊娠するとか、閉経が遅いわけではありません。
数字だけに振り回されて一喜一憂するより、基礎体温を測り、産婦人科のかかりつけ医を持ち、年に一度の婦人科検診をしっかり受けることが、若さと健康を保つ秘訣と言えるのではないでしょうか。

AMH(アンチニューラリアンホルモン)/抗ミュラー管ホルモン
月経周期に関係なく、発育過程の卵巣から分泌されているホルモンで、この値が高ければより多くの卵胞が発育し、低ければ発育している卵胞の数が少ないということになります。
でも、卵胞の質についてはこの検査では知ることができません。不妊検査の一つとして用いられていますが、卵巣の状態を見る目安ではなく、あくまでも一つの数値データです。

●産婦人科と上手にお付き合いを

■30代のとき
出産を終えた女性は、「出産のときにたっぷり通ったからしばらくいいわ」、出産経験のない女性は「まだ若いから大丈夫」と思いがちです。
病気の早期発見のためにも、これから安全に妊娠・出産するためにも、年に一度は産婦人科検診(問診、内診、血液検査、ホルモン検査、子宮頸がん検診、卵巣・子宮エコー検査、クラミジア検査など)を。乳がん検診も忘れずに。

■40代のとき
乳がんと子宮がんに特に注意が必要です。仕事や子育てに忙しくても、年に一度は必ず検診を受けましょう。
また更年期に備えて、いろいろと相談できるかかりつけの婦人科医を見つけたいものです。基礎体温は更年期の診断にも欠かせないので、できれば測定する習慣をつけましょう。

■50代のとき
トラブルがなければ、「まあいいや」と産婦人科から遠ざかってしまいがちですが、まだまだ乳がんのリスクがある年代です。また子宮頸がんにかわり、子宮体がんにも十分注意を。女性ホルモン補充療法やプラセンタ療法なども気になる年代なので、信頼できる婦人科医を見つけましょう。

■60代の時
「もう産婦人科とは無縁。それより腰や肩が痛いし他の病院に行かなきゃ」と思ってしまう人も多いようです。
体のさまざまな不調はもしかしたら女性特有のものかもしれません。信頼できるドクターに相談し、定期的に検診を。産婦人科とは縁を切らずに生活することを心がけましょう。

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