●くすみの原因は1つではありません
突然ですが、「顔色がパッとしない」と思うのはどんなときでしょうか。
くすみは主観的なものなので、人によってどういう状態をそう感じるかは異なります。
実際、どんなときにくすみを感じてしまうのかというと、
一つ目は、「古い角質が厚くなっている」場合。
これは、角質肥厚(かくしつひこう)と呼ばれ、古くなった角質がはがれ落ちず、肌表面に残った状態をさします。ターンオーバーが低下したときなどによく見られます。
二つ目は「乾燥」。
肌は乾燥して水分を失うとバリア機能が低下します。そしてそれを補うために、角層が厚くなってくるのです。すると角質肥厚と同じような状態になってしまい、肌がくすんで見えます。
三つ目は「血行不良」。
睡眠不足などで血液が滞ってしまうと、顔色が悪くなり、肌がくもって見えることがあります。
そのほか、紫外線による軽い日焼けのようなものや、摩擦による色素沈着などもくすんで見える原因に。
このように、くすみにはいくつもの原因が考えられます。
状態によって改善方法が異なるので、まずは自分のくすみがどのタイプに当てはまるのか見極めることが大切です。
●角質肥厚が原因なら…
角質肥厚が原因でくすみを起こしている場合、本来は保湿が必要なのですが、角質が厚く硬くなった状態で美容液などを使ってもなかなか浸透しません。
そのため、一度古い角質をピーリングで取り去ると、美容液などの有効成分が浸透しやすくなり、くすみを緩和できます。
ピーリングを行なった後はしっかり保湿ケアを。
●肌の乾燥が原因なら…
乾燥した肌の角層は、グレーっぽく見える傾向にあることがわかっています。
これが特に多い冬のくすみの原因。
気温が上がると血行が悪くなり、代謝が悪くなったり栄養が行き渡らなくなったりしてしまうからです。
この場合、しっかり保湿をしてあげると緩和されます。プラセンタエキスやセラミド、ヒアルロン酸など保湿効果のある成分が配合された美容液でケアすると、早い段階で肌が明るく見えるようになりますよ。
●血行不良が原因なら…
肌の色は血液に酸素が十分に行き渡っているときは、明るくピンクがかった血色の良い肌色になります。
ところが血行が悪くなると、酸素不足で血液の色が暗くなり、メラニン色素の黄色っぽい色や角層のグレーぽい色が強くなって、くすんで見えてしまうのです。
改善方法としては、血行を促すマッサージやツボ押しなどが有効。
とはいえ、強くこすったりせずに、美容液やクリームでお手入れする際に、優しく行いましょう。
体の内側からくすみを根本退治!
くすみの改善には代謝や血行を高める食材がキーポイント。
代謝を助けるビタミンEのほか、良質なタンパク質である肉や魚、卵などもしっかり摂りましょう。
また、乾燥対策には肌の潤いを保つビタミンAを補給。血行不良には、血行を促すビタミンEや鉄分がおすすめです。