シミの種類や肌タイプに合わせたケアの選択が美白のカギ
肝斑、そばかす、老人性色素斑、炎症後色素沈着…。
私たちを悩ませるシミはメラニンが表皮に過剰存在しているという共通点はありますが、原因やメカニズムは異なるため、効果を得られるケアや治療法は異なります。
筆者のように、長年シミだと思っていたら実はアザ(後天性真皮メラノサイトーシス)だったというケースもあるので、最適なケアを選択することが美白のカギです。
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シミだと思ったらアザ?ーフォトフェイシャルM22編ー
時間をかけて生み出されるシミを消し去るためには、化粧品でも美容医療でもそれなりの時間と覚悟が必要です。
手軽な方法に惑わされず、リスクまで理解して自分の肌や体質に適した方法をセレクトすることが白肌への近道なのです。
美白化粧品が実力発揮できるのは「予防」
まず頼るのは美白化粧品ですが、薬ではないので基本的には予防と考えましょう。
「これ以上作らないようにする」
「これ以上濃くならないようにする」
という存在です。
できてしまったシミをなくしてくれるわけではありません。
シミの大半を占める老人性色素斑はメラニンの産生量が増えているだけでなく表皮構造が変化し、加齢によってターンオーバーも遅くなるため、より濃く見えてしまいます。
一度変化した表皮構造は化粧品では戻せません。
目立つシミを化粧品だけで消すのは困難ですが、化粧品でケアしなければシミはどんどん増えてしまうので、美白化粧品の選び方は大変重要です。
美白化粧品は長期的に使用することが効果につながります。
自分にとって使いやすく、香りやテクスチャーが好みのものをテスターやサンプルで試しながら選びましょう。
改良を重ねて発売されている製品は、成分や処方、浸透技術の研究開発を長年行っているので、効果実感に期待できるものが多いです。
ビタミンC、トラネキサム酸、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキスなどのほか、フラバンジェノール、テトラ2ヘキシルデカン酸アスコルビルなどは今後、効果が期待できる成分です。
既にできてしまったシミには全顔に用いる美容液と、点在するシミにフォーカスしたスポットタイプを組み合わせるなどの重ねづけでケアしましょう
美白の大前提は紫外線カットですが、日焼け止めは500円玉大という使用量を守らないと効果がありません。
実際に500円玉大なんてたっぷりの日焼け止めを一度に塗ると顔が真っ白になってしまうので、UV効果のあるクリーム、下地、ファンデーションなどを複数塗り重ねる、こまめに塗りなおすことを心がけましょう。
美白化粧品は美容医療を選択してもその後の肌の維持には欠かせないものです。
優秀な美白化粧品を長く使用することがポイントです。
身近になったからこそあえてレーザーのリスクも知っておきたい
老人性色素斑の場合、表皮構造を治す意味でレーザー治療は有効といえます。
しかし安易にレーザー治療に手を出すのは危険です。
ほとんどの人がレーザーを当てるとすぐにシミがきれいに消えると思い込んでいますが、一瞬で消えるわけではなく、数か月に一度、少なくとも半年程度は通って照射を続けなければなりません。
筆者もフォトフェイシャルM22にしばらく通いましたが、レーザーを当てるとシミの部分がかさぶたになり、レーザーを当てる前よりも黒くなります。
かさぶたがはがれると白くなりますが、日本人の45%はレーザー照射後、炎症後色素沈着を起こす可能性があると説明を受けました。
つまりレーザーで新たなシミが生じ、前より黒くなる可能性があることや、経済的な負担も大きいというリスクを念頭に置く必要があります。
またレーザー照射後は軽いやけどと同じ状態なので、きちんとケアをせず紫外線を浴びれば、照射前よりも当然黒くなります。
美容皮膚科ではビタミンCローション、ハイドロキノンなどの外用薬や、ビタミンC、ビタミンE、トラネキサム酸といった内服薬を勧められることも多いでしょう。
外用薬の中でも配合量4%以上のハイドロキノンはメラニン産生に関与する酵素チロシナーゼの活性を抑制するエビデンスもあるので、医師と相談のうえ、取り入れて様子を見るのも一つの手です。
内服薬については効く人と効かない人がいます。
3か月飲んで変化がなければ中断し、外からのケアへシフトしましょう。
レーザートーニングはメラニンを破壊せず、かさぶたも作らない程度の弱いレーザーを照射することでターンオーバーを促し、少しずつメラニンを減らします。
肝斑に有効といわれていますが、まだ新しいレーザーなので、これからの臨床が待たれるところでもあります。
そばかすにレーザーは有効ですが、遺伝的な要素が強いので後からメラニンを作ってしまい、半年くらいで再発するケースも少なからずあります。
美容医療は高い効果が期待できるものほど、肌への負担や副作用などリスクも高い傾向があるので、信頼できるドクターのもとでケアすることが何よりも重要といえます。
美白は自分の肌に合うものを継続することが最も大切です。
化粧品も美容医療も内服薬や外用薬にしても高価なものが多いです。
すべてを高価にするのではなく、必要だと思われるところに相応の対価を支払うこと。
価値観は人によってすべて異なるのです。
そのためには自分の肌を常に観察し、季節に合わせて探求心を持って、自分にとって使いやすく、香りやテクスチャーが好みのものをテスターやサンプルで試しながら選びましょう。
(大事なことなので2回言った( ´艸`))
また、美肌に効果のあるビタミンCやビタミンEを含む食物を意識的に摂ることも美肌効果につながりますよ。
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紫外線からの刺激は肌のバリア機能を低下させ、乾燥や肌荒れを引き起こします。
バリア機能が低下した無防備な肌は紫外線をさらに侵入させ、炎症、メラニンの過剰生成、色素沈着へとつながります。
そのため、外部からの刺激を受けにくい肌作りが大切です。
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