日本人の実に半分以上の人が疲労を感じているといいます。
疲労は精神的にも肉体的にも休みなさいという脳からのサインです。
放置すると、気持ちも身体も老けてしまいます。
疲労回復には何といっても睡眠!
とはいえ、よく眠れないという方も多いのではないでしょうか。
●体内時計を調節しよう
理想的な睡眠とは、寝つきがよく、すぐに深い眠りに入り、眠りの前半にぐっすりと眠ることができ、徐々に浅い睡眠になって朝、目が覚めるというものです。
寝つきが悪い、睡眠が浅い、何度も目覚めてそのまま朝を迎えてしまう人は、朝の光にポイントを置いてみましょう。
人間の体内時計は実は25時間制です。
目から入った朝の光は脳に届き、体内時計を24時間制にリセットしてくれます。
目覚めたら朝日を20分は浴びるようにしましょう。
●オン・オフの切り替えがポイント
人の脳は、昼間は活動モードの交感神経が優位になり、夜眠る前にはリラックスモードの副交感神経が優位になるというリズムがありますが、昼夜を問わず忙しくしていると、スイッチが切り替わらず、いつまでも眠くなりません。
まずは日常生活のオン、オフの切り替えをして、夜はなるべくリラックスし、副交感神経を優位にしましょう。
入浴は、熱いお湯につかると体の深部体温が上がり、交感神経が優位になってしまうこともあるので、時にはシャワーだけでも大丈夫です。
●その水分、本当に必要?
夜中に何度も目が覚めるのは尿意とも関連しています。
高齢者に多いと思われがちですが、最近は若い人でもダイエットなどで水分を多く摂る人が増え、夜何度も起きる人がいるようです。
良質な睡眠はダイエットに不可欠です。
水分の摂りすぎで睡眠の質が下がることは本末転倒なのです。
夜中に何度もトイレに起きる人は、今飲んでいる水分量が適切なのかを見直してみましょう。
●寝具はとても重要
肌ざわりがよく、よく汗を吸収するシーツや枕カバーを選びましょう。
夏はひんやりと心地良いものを選ぶと気持ちよく眠れます。
枕の高さも重要です。
高さの合わない枕は睡眠の質を下げ、頭痛や肩こりの原因にもなります。
枕なしで仰向けに寝た時に首と寝具の間にできる隙間が理想的な枕の高さと言われています。
ジャージやスウェットで寝ている人もいると思いますが、睡眠の質を考えるなら、綿、絹、麻などの素材のパジャマがベスト。
寝返りをうつときの余計な摩擦を軽減し、吸湿や保温にすぐれているのはもちろんですが、「さあ寝よう!」と脳のスイッチを睡眠モードに切り替えてくれる役割もあるのです。
●どうしても眠れないときは?
頑張って寝ようと思っているのに眠れないときもありますね。
その時に布団に横たわることにこだわったり、眠ろうと焦ったりするのは逆効果です。
身体は疲れていても脳が興奮していると眠れないのです。
そういう時は、起きてノンカフェインの温かい飲み物でも飲んで、心を落ち着けましょう。
冷たい飲み物は睡眠の質を下げるのでNGです。
人間はずっと不眠ではいられないので、「いつか眠くなるだろう」程度のゆるい気の持ちようが、頭の疲れには効果的です。
●眠って「育つ」
ここ一か月、私は美肌対策で、プラセンタカプセルを飲んでいます。
肝心のお肌は効果をまだ実感できないものの、睡眠の質が各段に良くなりました。
年齢とともに、寝つきが悪い、睡眠が浅い、何度も目覚めていたのですが、最近はコテンと落ちるように眠り、朝までぐっすり、目覚ましが鳴る少し前に自然に目が覚めます。
これはプラセンタ初心者の私にはちょっと意外な効果でしたが、飲み始めて日の浅い人は同じ感想を持つとのこと。
更に長期間、継続して飲むと、よく眠れるのが当たり前になり、特別意識しなくなるそうです。
睡眠の質が上がれば、美肌もダイエットも効果が高まるといいます。
周囲を見回してもよく眠れている人ほどストレスや疲労が少なく、活き活きしていると感じます。
「寝る子は育つ」といいますね。
育つということは身体が大きくなるだけではなく、心や知識も成長していくことだと思います。
何歳になっても健康的に育っていきたいものです。
ライター:佐藤 敬子