以前「モリンガ」の種を食べました。
一口食べると、漢方薬のような何とも言えない苦さ。
しかし、その後、水を飲んでも何を食べても、不思議と口の中が甘かったのを覚えています。
●「奇跡の木」…世界から注目されるスーパーフード
モリンガとはインド北西部のヒマラヤ山脈原産のワサビ科の樹木です。
スギの50倍、一般植物の20倍の成長速度と言われ、成木は高さ5~10mにまで成長します。
病害虫に強く、無農薬でも育つなどの理由から、植林や途上国の産業援助、世帯収入の向上に向けて、アフリカ、東南アジア、ラテンアメリカ、カリブ海、フロリダ、太平洋諸島などで栽培されています。
日本で自生はしていませんが、最近は沖縄、九州などで栽培されています。
驚くべきはその豊富な栄養素です。
「奇跡の木」と呼ばれ、古くは4500年前、生命の科学アーユルヴェーダにも取り入れられてきました。
種、幹、枝、葉、花、根、すべての部分が食用とされており、葉、根、若い実のサヤは野菜として料理に、種は油をとるためにも利用されています。
90種類以上の栄養素が含まれ、サプリメントや加工食品が販売されています。
特に葉にはたんぱく質、ビタミンA、B、C、ミネラルが豊富に含まれています。
国際連合食糧農業機関(FAO)では、妊娠中や授乳中の母親、幼児の栄養状態改善などにも推奨されています。
●モリンガに期待される健康効果
モリンガの健康効果は以下が期待されています。
・アンチエイジング
・ダイエット
・血圧調整
・コレステロール低下
・抗炎症作用
・抗菌作用
・視力向上
・抗うつ
・認知機能の向上
こうやって見ると、スーパーフードとうたわれることも納得の効果です。
●モリンガ100g当たりの主な栄養素有量
・ビタミンC 51.7mg(オレンジの1.3倍)
・カルシウム 185mg(牛乳の1.68倍)
・鉄分 4mg(ほうれん草の2倍)
・食物繊維 2g(レタスの1.8倍)
そのほかにも、炭水化物、タンパク質、 脂肪、ビタミンA、チアミン(B1)、リボフラビン(B2)、ナイアシン(B3)、パントテン酸(B5)、葉酸(B9)、ミネラル、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、リン、亜鉛、マンガン、ポリフェノール、ギャバなどが含まれているのです。
ひとつの植物でこれだけの量って、すごくないですか???
●モリンガの採り入れ方
モリンガパウダーは抹茶のような味です。
1日に3gの摂取が推奨されています。
私は牛乳や豆乳と混ぜて飲むのが一番おいしく飲めるように感じます。
海外のサイトを見ると、クッキーやケーキの生地に混ぜたり、ドレッシングやスープ、リゾットなどの料理、ローズオイルやティートゥリーオイル、生はちみつと混ぜてフェイスマスクとして利用したり、様々なレシピが出てきます。
アンチエイジングが気になるお年頃、私も毎日の生活にモリンガを取り入れ始めたところです。
3か月は続けないと効果がわからないそうなので、これから毎日レシピを試しながら継続してみようと思います。
ライター:佐藤 敬子