<寒い冬は温活!part.1>HSP(ヒートショックプロテイン)を増やす

<寒い冬は温活!part.1>HSP(ヒートショックプロテイン)を増やす

「ヒートショッププロテイン入浴法」って知っていますか

ちょっと耳慣れないことばかもしれませんが、細胞内のストレスを防御するタンパク質であるヒートショックプロテイン(HSP)を熱の刺激によって増やそうという健康法です。
それがお風呂で体を温めるだけでできるなんて、簡単ですよね。

ただし入り方にはちょっとコツがあります!
part.1では、体を温めることのメリットと、なぜ良いのかについてまとめました。

●体を温めるとたくさん増える熱ショックタンパク

ヒトの体は、水分を除くとほとんどがタンパク質でできています。
「健康」は、そのタンパク質が正常に働き、役割をきちんと果たしている状態を指します。

ところがストレスや病気でタンパク質が傷つくと、さまざまな不調が現れます。

その傷ついたタンパク質を修復し、もとの元気な細胞に戻してくれるのがヒートショックプロテイン(HSP)なのです。

HSPはもともと体内に存在する物質ですが、歳とともに減少してしまいます。また、タンパク質を修復する際にはより多くのHSP が必要になります。
つまりHSP を常にたくさん体内に増やしておくことは、治癒力を高め、元気で健康的な日々を送るための必須条件というわけです。

HSP を増やす方法は、体にとって「よいストレス(負荷)」をかけること。

加圧、低酸素、飢餓等、どんなストレスでも増やすことは可能ですが、なかでも一番効果的で安全なのが体を温めることです。

それを手軽に取り入れられるように考えられたのが「HSP 入浴法」。
お風呂なら誰でも無理なく続けることができる最高のHSP 増加法といえそうですね。

ポイントは少し熱めのお湯で体を温めること。心地よいと感じるよりも熱いお湯は、体にとってのストレス(負荷)です。

ストレスは慢性化すると疲労になりますが、一時的な身体への負荷はよいストレスとなり、HSP を増加させます。
例えば、家にいて何もしなければストレスは受けません。しかし、人に会うために外に出るには、いい意味で身なりや相手に気を遣います。これが自分をいいほうに向かわせる「よいストレス」です。

このような精神的なストレスでもHSP は増加します。

●さまざまな医療の現場にも用いられるHSP

HSPには多くの効能があることがわかっています。現在ではがん治療の現場でも活用されているほか、風邪をはじめ、さまざまな病気に対する予防医学の分野でも貢献するとされています。

ただし、これは薬などのように即効性のあるものではありません。長く続けることによって、少しずつ体質を改善し、免疫力や治癒力を高めていく予防医学的な療法です。

人の体の機能は、酵素が調整しており、37度で最も効果的に働くことがわかっています。
ですから、体温が2度下がる(35度の低体温)と活動力が約40%も低下し、十分なパフォーマンスを発揮できなくなってしまいます。

一度上がった体温は、維持さえすれば美容にも健康にもいい影響をもたらします。体質が改善されることによって、下記にあげた以外にも、たくさんのメリットを実感できるはずです。

●温活で得られるいいこと!

1.風邪をひきにくくなる
治癒力が高まるので、風邪をひく回数が減少していきます。

2.病気の予防
体を温めると、免疫力を高めるリンパ球が増加します。また、HSP がもっている免疫増強効果によって、病気になりにくい体がつくれます。

3.気持ちが前向きになる
体温が上がることで行動力がアップします。

4.美肌
美肌をつくるタンパク質であるコラーゲンの減少を食い止める作用があります。
また汗をかくことで、いきいきした肌を保てます。

5.疲れにくくなる
体が温まるとホルモン「エンドルフィン」が出て、疲労や痛みが抑えられます。
また、疲れを感じる物質、乳酸の産生が遅れるため疲れにくくなります。

6.パフォーマンスが上がる
HSP が増えると、エネルギーが持続し、疲労しにくくなります。

7.脂肪燃焼
低体温はメタボリックシンドロームをはじめとする不健康な状態を招きやすくします。基礎体温が上がると代謝が活発になり、脂肪が燃焼しやすくなります。

次回は「自宅のお風呂で手軽にHSPを増やす!」方法を掲載します!


健康カテゴリの最新記事