●プラセンタ注射はどんな症状に効果的ですか?
プラセンタは胎児を成長させる胎盤のことで、その潜在力は全身、全科、全年齢に効果が期待できます。
なかでも医学的に認められ、効果が顕著なのは肝機能改善と、不定愁訴改善(更年期障害)です。
一般の化学合成薬は、ひとつの症状、病気にしか効きません。ですが、胎盤は生物製剤です。もともとヒトの体内に存在するものや栄養因子を活発化する成分が豊富に含まれているため、副作用の心配もありませんし、他の薬との併用や長期連用も問題ありません。
また、プラセンタ療法の最大の特徴は、整体のシステムを活用するということ。病気に打ち勝つ自然治癒力を活用し、体に備わった恒常性(体の働きを一定に保とうとする働き)を正常化させるという働きがあります。
肝炎を例にとると、プラセンタ自体は肝炎ウイルスを殺すことはしません。
でも、ウイルスと戦う免疫システムを活性化し、健康に寄与してくれるということです。
その他、メンタルの不調、女性特有の悩み、冷え性、肩こり、不眠などの改善にも有効です。
もちろん、美肌にも!
最近では美容促進や病気の予防を目的にプラセンタ注射を受ける人も多くなっています。
●注射と錠剤の違いはなんですか?
注射は体内に100%入るので、効率がよく即効性もありますが、通院する必要があります。
健康食品やサプリメントは毎日服用できるので、効き目は穏やかでも長く持続します。通院せず、手軽に続けられるのもメリットです。
●男性にも効きますか?
プラセンタ療法は、女性のための療法というイメージが圧倒的に強いのですが、もちろん男性にとってもプラスの効果をもたらしてくれます。
40代から50代という働き盛りに男性も更年期障害を発病しやすいので、自律神経やホルモンバランスを調整してくれるプラセンタは男性にとっても効果があるはず。
また、肌を若々しく保ちたいという人や、滋養強壮、肝機能の働きを高めてくれる強肝・解毒作用を求めてプラセンタ注射を打つ人もいます。
プラセンタは、肝機能障害に対して非常に高い効果が確認されているので、肝機能の改善目的では保険適用が認められています。
ウコンや、栄養ドリンクより効果が期待できそうですね!
●医薬品と健康食品では安全性や効き目に違いはありますか?
健康食品やサプリメントの品質は、メーカーによって千差万別です。厳密な検査を通っている分、医薬品の方が安全・安心といえます。
最近はプラセンタの健康食品やサプリメントもたくさん出まわっているため、信頼できるプラセンタ製造メーカーかどうか、どのぐらいプラセンタが配合されているかなど、しっかり確かめることが必要です。
現在、プラセンタ療法で医師が使うのは、医薬品の認可を受けた2種類のヒトプラセンタ注射薬(ラエンネック・メルスモン)。他に内服薬(ブタプラセンタ)も使われています。
ちなみに、プラセンタ注射薬は、皮下・筋肉注射においてのみ安全性が確立されており、静脈注射、点滴注射は未認可の投与法となります。
点滴注射でのプラセンタ投与も最近は多く見かけますが、皮下・筋肉注射の方が体内にとどまる時間が長い分、効果も高くなると考えられています。
●どのぐらいの頻度で打てばよいのでしょうか。
エイジングケアを目的とした肌悩みを改善したい時には、1週間に2回の頻度から始めるのがよいとされています。 より美肌効果を求めるのなら、1週間に3回が効果的だと言われていますが、肌の状態は個人差が大きいので、頻度や投与量などは自身の体調に合わせていく必要があります。
止めることによる副作用はありませんし、リバウンドもないので、いつ止めてもいいですし、再開するのも自由です。
●更年期が終わってもプラセンタは続けた方がいいですか?
年齢とともに肌や関節など体全体の衰えが気になりますので、プラセンタは続けた方がよいでしょう。
関節の痛みやリウマチの症状の緩和などにもプラセンタ注射は効果を発揮するとされています。