放っておくと怖い。 知っておきたい腸の「3大トラブル」Part.1

放っておくと怖い。 知っておきたい腸の「3大トラブル」Part.1

「おなかの調子がイマイチ…」。便秘やゴロゴロ感、なんとなく張った感じなど、
腸の不具合を感じることは日常よくあること。
気になる症状が続いたら、早めに検査を!

●腸の病気を知って、予防と早期発見に役立てましょう

腸は、食べ物の中の栄養分を吸収し、血管を通じて各臓器に補給するのが仕事。
でも、食事の欧米化や不規則な生活、ストレスなどで腸の健康を損なう人が急増しています。

深刻なのは、令和3年度の日本人の死亡原因第1位の「悪性新生物(がん)」のなかで、死亡率の高い女性のがん第1位に「大腸がん」がランキングされていることです。(2021年厚生労働省「人口動態統計月報年計(概数)の概況」 による)。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai21/dl/gaikyouR3.pdf

その大きな原因とされているのが、日本人女性の約3割が悩んでいるといわれる「便秘」。

便秘がちな人の腸内環境は悪玉菌が優勢で「大腸ポリープ」ができやすく、その先には「大腸がん」という病気が待っています。
さらに、仕事のストレスから便秘がちになり、腸内環境が悪化して「過敏性腸症候群」を招くケースも見られるようになりました。

代表的な腸の病気を理解したうえで、便通を改善し、腸の健康を守る食事と生活習慣を心がけていきましょう。

「この症状は!?」腸の不調を見逃さないチェック

●「大腸ポリープ」 遺伝と食生活が原因

□なんだか便が細くなった気がする
□いつもおなかが張っている感じ
□びっくり!便器が真っ赤に…

ポリープはイボやコブのような突起状の肉片で、大腸の内腔(内側)に向かってできるのが「大腸ポリープ」です。

大きさはさまざまですが、小さければ自覚症状はほとんどありません。
でも、3〜4㎜以上の大きさになってくると、腸管の内側を圧迫するため、便秘が起こることもあります。
便がいつもより細くなったり、鮮血が混じることがあったら一度内視鏡検査を受けることをおすすめします。

大腸ポリープ自体は良性のものですが、放置しておくとがん化する恐れもあります。
そのため、検査で5㎜以上のポリープが見つかった場合には、良性でも切除したほうが賢明です。

大腸ポリープは、遺伝とのかかわりが深い病気です。また、再発することも多いので、過去にポリープが見つかった人は、1年後、2年後に検査を受ける必要があります。
そのほか、高脂肪食や食物繊維の少ない食事内容も要因のひとつです。

「大腸ポリープ」
ポリープそのものは良性でも、放置するとがん化する危険性が。

●「大腸がん」 良性ポリープががん化する

□急に便秘がちになった
□タールのような黒い便が出る
□びっくり!便器が真っ赤に…

大腸がんは、良性の大腸ポリープの一部ががん化して起こる病気です。
直腸・結腸・盲腸などさまざまな部位に発生しますが、直腸とS字結腸の付近に最も多く見られます。

盲腸の近くにがんがある場合は、主に排便時に出血が見られ、直腸や結腸付近では、慢性的な便秘、繰り返す下痢、おなかが張る、貧血症状、疲れやすくなる、息切れがする、便に血液や粘液が混じる、血便が出る、黒いタールのような便が出るなどの症状があらわれます。

これらの場合は即検査が必要。特に直腸がんの場合は、発見が遅れると肝臓へ転移することが多く、生命に危険が及ぶ可能性もあります。

でも、大腸がんは早期に発見すれば完治する確率が最も高いがんなので、自覚症状がなくても定期的に検査を受けたほうがよいでしょう。
年々大腸がんが増加している理由は、動物性タンパク質や油物の摂取が増えたことによるといわれています。

「大腸がん」
大腸がんが発生する部位は、直腸とS字結腸が最も多い。

●「過敏性腸症候群」 繊細な人がなりやすい

□常に便秘か下痢の状態
□休日はおなかの調子がよくなる
□外出先で突然おなかが痛くなる
□疲れやすくやせてきた

下痢や便秘を慢性的に繰り返す症状があるものの、検査をしても病気が見つからないのが「過敏性腸症候群」です。

その原因は、ストレス。
現代社会ならではの疾患で、繊細な神経の持ち主ほどかかりやすいという特徴があります。

また、ピロリ菌感染も要因のひとつで、治療によって改善されることもあります。
社会人であれば通勤途中の電車内や大事な会議の前、学生なら通学途中や試験前などにおなかが痛くなってトイレに駆け込む反面、休日には症状が出ないというのが典型的なパターン。これは腸と脳が密接につながっているためで、脳が不安やストレスを感じると、それが腸に伝わり、おなかの調子が悪くなってしまうのです。

そのほかの症状としては、おなかの張り、不快感、ガスがたくさん出る、おなかがゴロゴロ鳴るなどがありますが、不眠や抑うつなどの精神症状、頭痛やめまい、倦怠感などの全身症状、吐き気や食欲不振などの消化器症状をともなう場合もあります。

「過敏性腸症候群」
過敏性腸症候群は繊細でストレスに弱い人がなりやすい。

次回は検査と予防について掲載します。

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