注目のイソフラボンが豊富! 「大豆」で若さと美しさをキープする

注目のイソフラボンが豊富! 「大豆」で若さと美しさをキープする

●更年期後の血圧の上昇がイソフラボンで緩やかに

女性ホルモンの働きのおかげで、女性は男性に比べて血圧が上がりにくく、脳卒中などになりにくいといわれていますが、更年期になると血圧やコレステロール値が急な上昇傾向に

ただし、日本のような大豆を食べる地域では、その上昇が比較的ゆるやかなのだそうです。

大豆には女性ホルモンに似た作用があり、卵巣を取り更年期にしたラットでも、イソフラボンを与えると肥満にもならず、血圧も上がりにくいという結果が出るといいます。

また、日本人の女性が世界の中でも特に長寿なのは、大豆をよく食べているからと言われます。
大豆は血流をよくするので、臓器だけでなく、肌の健康にもGood。

人は血管とともに老いるといいますが、血管を健康にしておけば、老化や病気を防ぐことができるというわけですね。

食べる量は、1日2食に大豆や大豆製品を取り入れるだけで十分。
血圧を上げる塩分を抑え、抗酸化作用のある野菜を一緒に摂るとより効果は高まります。

●すべての老いは血管から。3つの成分で血管を若返らせよう!

では、大豆に含まれる成分が、体内でどのような働きをするのでしょうか。

■イソフラボン
血液をサラサラに
血管内の内皮細胞にイソフラボンを与えると、一酸化窒素を作る酵素が生まれます。この一酸化窒素には血管を拡張し、血液をサラサラにする効果が。
ただし、一酸化窒素は活性酸素に弱いので、抗酸化作用のあるビタミン豊富な野菜を一緒に摂りましょう
・がんを予防
乳がんは女性ホルモンのエストロゲンの作用が強いことで起こりますが、イソフラボンはエストロゲンの作用を抑えます
また、がん細胞は周囲に毛細血管を作って増殖しますが、イソフラボンはその血管が作られるのを抑え、がんを増殖させません。
さらに、更年期症状を抑える、骨量の減少を抑えるなどの作用もあります。
■大豆たんぱく質
・悪玉コレステロールを減少
大豆たんぱく質は、脂肪やコレステロールが肝臓で処理される際に出てくる胆汁を、腸内で捕まえて排出。
胆汁とくっついていないコレステロールは吸収されにくいため、胆汁が減るとコレステロールの吸収率も減り、胆汁ともども、便として排出されることに。
・脂肪を燃焼
効率的に脂肪や糖分を燃やせるのは筋肉であるため、肉や魚などのたんぱく質を摂り、適度な運動で筋肉を作ることが必要。
ただし、特に肉には脂肪分が多いため、摂り過ぎには注意しましょう。
良質なアミノ酸が含まれ、脂肪分の少ない大豆でたんぱく質を摂るのが有効です。
■ミネラル
・塩分を排出
大豆にはカリウム、カルシウム、マグネシウムが豊富
カリウムとカルシウムには、腎臓からナトリウム(塩分)を排出する役割があります。
マグネシウムには、細胞内にカリウムを取りこんでナトリウムをくみ出すポンプの機能を強化するので、これらの成分で余分な塩分を排出しやすくします。
・血圧を低下
高血圧は塩分の摂り過ぎで起こりますが、ミネラルを摂ることで余分な塩分が排出され、血圧も低下。
塩分を溜めこむと、血管の壁の細胞が膨張して厚くなり、血液が流れにくくなって高血圧の危険性が高まります。

●そうはいっても大豆料理はめんどう!?そこで…!

大豆は、ひと晩水でもどし、やわらかくゆでてから調理するのが一般的。
でも、もどしてゆでるのに時間がかかるし、思い立ったときに簡単に作れないのが難点ですね。
そこでここでは、そのひと手間を省いた調理法を紹介します。

1つめは、もどす代わりにオーブントースターで煎ってしまいましょう。
ひと晩もどす代わりに、12分間ほどオーブントースターにかけるだけ。
皮がさけて粒が薄く色づき、 “かたいけれど、食べられなくはない”程度まで火を通すのが目安。フライパンでじっくり煎ってもOK。

これを炊飯器で炊いたり、調味料に漬けこんだりすると、大豆の食感がほどよく残った料理に仕上がります!

もうひとつは、もどした大豆をそのまま煮こむこと。
一度ゆでてから調理するという手間が省けますし、一緒に煮こむ食材の味が豆にしみこみます。

さらに手軽に使いたいときは、水煮や蒸し大豆を利用してもOK。
やわらかいのでつぶしたり、生のままサラダにしたり。水煮のくせが気になる方は、トマト煮などの濃い味付けにするといいですね。

●炊き込みご飯に

オーブントースターやフライパンで加熱した熱々の大豆を炊飯器に入れて普通に炊くだけ!

●簡単に作れる大豆のポトフ

通常はゆでてから調理するところ、もどしただけの大豆を調理するのでひと手間カット。肉と一緒にゆっくりコトコト煮こむと、肉はやわらかく、大豆はふっくらと仕上がります。

●豆乳を茶碗蒸しに

だしや牛乳の代わりに手軽に使える豆乳。強火で加熱すると分離するので、火加減には気をつけて。茶わん蒸しは、通常の場合よりも弱火で蒸すと、やわらかくぷるぷるに仕上がります。

●もちろん「おから」もGood

大豆よりも食物繊維が豊富なおから。独特なにおいがあるので、レンジで加熱し、水分を飛ばしてから使うとおいしく仕上がります。ひき肉代わりに使えばヘルシー料理に。

●水煮・蒸し大豆でより手軽に

生のままでも食べられるから、さっと加熱するだけで手軽。水煮を使うときは、水で洗うと水っぽくなってしまうので、ざるに上げて水気をきる程度で大丈夫です。

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