知らないとソン!美容液の知識あれこれ

知らないとソン!美容液の知識あれこれ

保湿の王道は美容液にあり

洗顔後、保湿はどうしても必要です。
女性で洗顔後何もつけないという人はあまり見かけませんが、化粧水だけという人はときどきいます。シンプルケアが好みかもしれませんが、化粧水だけではほとんど保湿になりません。

また、“化粧水でうるおいを与えて油分でフタをする”というのは、古いスキンケア理論!

油分でフタはできません。油をつけても水分は逃げていってしまいます。
水分にフタをするのではなく、水分と結合して蒸発しないように守ることが「保湿」なのです。
つまり、美容成分がしっかり含まれた美容液位を与えるのが保湿の王道。乳液やクリームなどの「フタもの」で満足していた人は、この機会に見直しましょう。

●美容液は成分だけでなく「基剤」も大事

例えば、プラセンタエキス5%配合の化粧水や美容液があるとします。5%のプラセンタエキスは有効成分、残りの95%の部分を基剤といいます。

化粧品の基剤は、化粧品の性質を決める重要な部分ですが、そのことはあまり重要視されないことが多く、有効成分、美容成分だけがクローズアップされがちですよね。
でも、考えてみれば基剤は通常、化粧品の90%以上を占めているので、もっと重要なものとして考えてもいいのです。

紅茶やお茶のおいしさは茶葉やコーヒー豆自体の味も大事ですが「水」のおいしさも重要です。
「化粧品は基剤が命」といわれるのも、それと同じことなのです。

ただし、最近は化粧品に関する情報があふれ、消費者も成分に対する知識を持つようになりました。その結果、どうしても有効成分だけに目がいってしまい、広告合戦が過熱しています。
高濃度や新成分ばかりをうたい文句にし、基剤をないがしろにしているメーカーも登場しているといわれています。
そういった競争には参加せず、じっくり研究を重ねた基剤を使い、適正濃度で確実な効果を狙っているメーカーを選ぶのが正解です。

派手な広告宣伝や、流行りのうたい文句に惑わされないようにしましょう。

●サラっとしたものよりも、ねばねばした美容液の方がいい!?

ねばねばしたとろみのある美容液は「濃い」ような気がするので、なんとなく効きそうな気がします。でも、実際にはねばねばした美容液の方が成分濃度が高いとは言えません。

増粘剤という粘り気を与える物質があり、それを加えるととろみを加えることはいくらでもできるのです。料理に片栗粉などでとろみをつけるようなものです。
ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分の場合は濃度を高めると粘り気が出ますが、そう見せるために増粘剤を加えている美容液もあり、見分けるのは難しいものです。

また、ビタミンなどの成分は濃くしても粘り気は出ません。高濃度ビタミン原液をうたったようなねばねばの美容液は、増粘した基剤を使っている可能性が高いでしょう。

もちろん、もともととろみのある、ヒアルロン酸やコラーゲンのほか、有効成分をたっぷり使うことによって、トロリとしたテクスチャーを実現している化粧品や美容液もあります!

増粘剤が悪いわけではありませんが、せっかくなので有効成分の「とろみ」を使いたいですよね。

化粧品の濃度はとろみだけでは判断できないのです。 

●どんな美容液を選んだらいい?

では美容液を選ぶときには、どのような基準で選べばいいのでしょうか。

まずは配合されている成分を確認しましょう。保湿から美白、エイジングケアまで色々な成分を含むものがあります。
美容液、というからには“美容効果”を期待するものですから、有効成分についてはきちんと確認しましょう。

保湿目的で選ぶなら、保湿力に優れたセラミドがおすすめ。セラミドは水溶性の物質ではないので化粧水には配合しにくいのですが、ある程度の油分を含んだ美容液やクリームとして取り入れる方が効果的です。

美容液はむやみに複数の種類を使い分ける必要はありませんが、1本で保湿も美白もシワ対策も、というのは難しいもの。保湿以外の効果を望むなら有効成分がしっかり入ったものを選びましょう。

保湿を強調していても、美白やエイジングケアの成分もしっかり入っている場合も多いので、ある程度美容成分についての知識も持っておくと、自分にあった美容液が見つけやすくなります。

保湿美容液
セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分が配合されたもの。
肌の水分をキープして、うるおいを逃さないようにします。

美白美容液
ビタミンC誘導体やアルブチン、カモミラETなど美白成分を含むもの。
シミの元であるメラニンの生成をブロックするなどの作用が期待できます。

エイジングケア美容液
プラセンタエキスやレチノール、ナイアシン、ポリフェノールなどの有効成分を配合したもの。ハリや弾力の元になる繊維芽細胞に働きかけるものが多くあります。

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