目にいいサプリメント。 いろいろあるけれど、どう摂れば効くの?

目にいいサプリメント。 いろいろあるけれど、どう摂れば効くの?

「目」にいいとされる栄養素はいろいろありますが、
出まわっている話の中には信ぴょう性の低いものもあるようです。
また、その栄養素を摂るだけでは効果が出にくいものもあるとのこと。
そこで、サプリメントの効果を最大限に得るためのコツをご紹介します!

●目は脳とつながっているとても重要な器官

目の不調や老化は、肩こり、頭痛などの不快な症状だけでなく、さまざまな病気を引き起こすことがあります。

私たちは目だけでものを見ているわけではありません。
目から入った視覚情報が、視神経を通じて脳に送られ、脳で情報が処理されることによってはじめて「見る」ことができています。
ですから、“目の機能を高める栄養素”はもちろん、“脳の機能を高める栄養素”も補給するのがいいといわれています。

●まずは体全体の栄養素を補ってから

実は、目によいといわれるサプリメントをただ摂取するだけでは、効果が半減してしまうこともあるそう。

というのは、そもそも体の栄養素が不足していると代謝が低下してしまい、その状態で目の機能的サプリメントを摂っても効果を十分に得られないから。
そこで、まずは代謝に不可欠なビタミン、ミネラル、たんぱく質が十分に足りているか日々の食生活を振り返ってみましょう。

例えば、野菜をしっかり摂っているつもりでも、ビタミン、ミネラルは不足しがち。ちょっと偏っているかなと思ったら、マルチビタミン、マルチミネラルで総合的に補うのもいいでしょう。
代謝などの体の基本機能を底上げしたうえで、目によい成分を摂るのが効果的です。

■代謝に欠かせない栄養素:ビタミン、ミネラル、たんぱく質など
体の基本機能を維持し、代謝に不可欠な栄養素です。どれかひとつでも不足すると体の機能が低下しがちなので、総合的に摂ることが必要です。

■健康維持のための栄養素:食物繊維、レシチン、DHAなど
体調を整えたり、代謝を高めてくれる働きがあります。健康を維持するために欠かせない栄養素です。

■目や体の若々しさを保つ成分
:アスタキサンチン、アントシアニン、ルテイン、コラーゲン、CoQ10など

若々しく健康な目や体を維持する働きがあります。エイジングケアに気をつけるなら補給しておきたい成分です。

■水溶性成分と脂溶性成分をバランスよく
水溶性成分が主に血液中で働くのに対し、脂溶性成分は細胞膜や細胞内で働きます。
また、脳にスムーズに届くのは脂溶性成分で、水溶性成分は脳に届きにくいので、両方をバランスよく摂ることが大切です。特に水溶性成分は体外に排出されやすいので、朝、昼、晩に分けて補給しましょう。

水溶性:ビタミンB群、ビタミンC、アミノ酸

脂溶性:ビタミンA(カロテン類)、ビタミンE、ルテイン、アスタキサンチン、アントシアニン

ここであらためて目の機能を強力にバックアップしてくれる栄養素や機能性成分について知っておきましょう。

●目におすすめの栄養素

■ビタミンA(カロテン類)
目が光を感じるのに必要なロドプシンという物質の材料になります。ただし、動物性食品に含まれるビタミンA は体内に蓄積するため、過剰摂取には注意。野菜に含まれるカロテン類は、体内で必要に応じてビタミンAに変わります。

ビタミンAを多く含む食品
鶏レバー、豚レバー、うなぎのかば焼き、銀だら、あしたば、モロヘイヤ、にんじん、糸みつ葉など

■ビタミンB群
視神経の機能をスムーズにしたり、粘膜の健康を維持する働きがあり、目のために欠かせない栄養素です。
ビタミンB1、B2、B6、B12 などがあり、働きが異なるので、それぞれを欠さずに摂るのがおすすめです。

ビタミンB群を多く含む食品
(ビタミンB1)豚ヒレ肉、たらこ、玄米ごはん、ナッツ類など
(ビタミンB2)豚レバー、牛レバー、納豆、うなぎ、卵など
(ビタミンB6)牛レバー、かつお、メジマグロ、バナナなど
(ビタミンB12)牛レバー、鶏レバー、さんま、あさりなど

■ビタミンC
充血を防ぐほか、目の水晶体の透明度を保つなどの働きがあります。保存や調理によって壊れやすく、ストレスや喫煙などで大量に消費されるので、こまめに補給することが大切です。

ビタミンCを多く含む食品
赤ピーマン、黄ピーマン、菜の花、ブロッコリー、レモン、グレープフルーツなど

■ビタミンE
血行を促すほか、強い抗酸化作用があります。目の疲労や充血、老化を抑えるためにも、しっかり摂取しておきたい栄養素です。ただし過剰摂取には注意。

ビタミンEを多く含む食品
西洋かぼちゃ、イクラ、アーモンド、あん肝など

■DHA
青魚に多く含まれる成分。もともと脳だけでなく網膜や視神経にも存在しており、情報伝達をスムーズにする働きがあります。

DHAを多く含む食品
イワシやサバなどの青魚、さば水煮、サンマ蒲焼などの缶詰類

■アントシアニン
ポリフェノールの一種で、青紫色の野菜や果物に多く含まれています。光の情報を受けとるロドプシンの再合成を助け、網膜に栄養を運ぶ毛細血管の血行を促す働きがあります。

アントシアニンを多く含む食品
なす、赤キャベツ、赤じそ、むらさきいも、ブルーベリー、ぶどうなど

■アスタキサンチン
魚介類に多く含まれる橙色の色素。
強力な抗酸化作用で、紫外線から目を守ってくれます。

アスタキサンチンを多く含む食品
鮭、えび、かに、ます、イクラなど

■ルテイン
緑色の野菜に多く含まれる色素で、カロテノイドの一種。目の水晶体や黄斑部などにもともと存在している成分で強い抗酸化作用があり、加齢性目疾患のリスクを軽減するといわれています。

ルテインを多く含む食品
色の濃い緑黄色野菜

栄養素はチームで働いているものなので、「目」だけによいサプリメントをたくさん摂っても偏るだけで効果が出にくいかもしれません。
まずは普段の栄養状態を振り返り、基本は食事をベースにサプリメントは「補うもの」として考えましょう。体のベースを整えた上で、サプリメントを上積みすることで、大きな効果を得ることができます。

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