●半身浴しなくていいの?
美肌のために特別なことをしなくても十分です。
毎日欠かせない生活習慣にしたいのは湯船につかること。
たったそれだけで美肌にいい理由がたくさんあります。
●半身浴が美容にいい?長い時間入った方がいい?
ぬるめの温度で半身浴、時間は1時間も2時間も?
いかにもリラックスして美容に良さそうですが、過ぎたるは及ばざるがごとし。あまりに長時間のお風呂は逆効果です。
肌の潤い成分が溶け出して、かえって乾燥肌を招くこともあります。
お風呂に長くつかっていると、手足の指がふやけてシワシワになってきますよね。肌の表面の角層が大量の水分を吸ってふくらんでいる状態です。こうなると、肌のバリア機能が低下してしまい、肌の内部で水分を保っている保湿成分や、セラミドなどの細胞間脂質が外に出てしまうことも。肌表面の皮脂も失われ、乾燥肌の原因になりかねないのです。
お風呂に入る時間は長すぎず、短すぎず、手足がシワシワになる前に湯船から出ましょう。
半身浴は、心臓に負担をかけないようにする入り方で、健康な人はとくに半身浴にこだわる必要はありません。
●カラダはゴシゴシこすらない、洗ったら湯船に入らない
洗顔する時はゴシゴシこすらないのは常識。
でも、お風呂でナイロンタオルを使って石けんでカラダを強くこすって洗っている人が多いのでは?
カラダの皮脂を取りすぎると乾燥肌を招くこともあります。
脇の下など皮脂分泌が多い部分は、しっかり石けんでこすって洗う必要がありますが、ほかのところは毎日ゴシゴシ洗わなくても大丈夫です。石けんの泡を手のひらでやさしくなでつけるくらいで十分です。
また、カラダを洗うのは浴槽に入って温まってから。
カラダを洗ってから浴槽に入ると、一時的にバリア機能が落ちた肌から、必要以上に皮脂が流れ出てしまいます。
●お風呂から出たら、すぐにカラダと髪を乾かす
カラダと髪が濡れたままでいると、肌表面の水分が蒸発する時に体内の水分まで持っていかれて乾燥状態になりかねません。
お風呂から出たらすぐタオルでカラダについた水分を拭き取る。濡れた髪はタオルドライの後でドライヤーをかけ、完全に髪の毛を乾かしてください。
カラダの水分を拭き取ったら、まだ肌表面が乾かないうちに、保湿成分入りの化粧水や乳液などでケアしましょう。
お風呂上がりにマッサージやストレッチをする場合も、まずはしっかりお肌の潤いケアをしてからやってください。
●インバス・スキンケアもおすすめ
入浴中にできる保湿ケアもあります。保湿入浴剤がそのひとつ。入浴中の肌はふやけて角質が浮き上がっていつので、保湿成分の浸透がよくなっているのです。
尿素配合の入浴剤はよく見かけますし、米ぬかなどを使った保湿入浴剤もあります。もちろんプラセンタも贅沢な保湿成分。プラセンタ専門のメーカーから、プラセンタエキスをたっぷり使った入浴剤も出ているようです。
とっておきの全身美容として使ってみたいですね。
家族が多いなど、入浴剤を入れることが難しい人は、洗面器のお湯に入浴剤を少量入れて最後にかぶるボディリンス的な使い方でも効果があります。
入浴中に行う保湿ケアは効果がより高いので「インバス・スキンケア」と呼ばれるそうですよ。